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結婚したのに身体の相性が合わない…性癖のズレとどう向き合う

結婚したのに身体の相性が合わない…性癖のズレとどう向き合う

どうも、SMTOYORUのヨルです。

「夫婦なのに、触れられたくない」
「優しい人なのに、抱かれても何も感じない」

そんな風に感じている自分に、「わがままなのかな」「欲が深いのかな」と、責めたくなっていませんか?

結婚して、家族になって、生活を一緒にしているのに。

なぜか“身体だけ”がすれ違う。

セックスのたびに、心の距離まで広がっていく気がする。

もしかしたらそれは、性癖の違いや、性的な欲求の温度差、“感じ方の方向”がすれ違っているだけかもしれません。

このページでは、今まさに「身体の相性」で悩んでいる既婚者のあなたへ向けて、以下のような視点をお届けします。

  • 性欲や性癖の“方向性のズレ”が起きる理由
  • ドミ/サブ/スイッチなど、タイプ別の自己診断
  • パートナーへの伝え方・すり合わせ方のコツ
  • 実際に乗り越えた夫婦の体験談
  • そして、あなたがこれから選べる“4つの選択肢”

相性が合わないと感じても、それは愛がないわけではありません。

でも、自分の心と身体をないがしろにしたまま、我慢だけで続けていくのも違います。

この記事が、“我慢の結婚”ではなく“納得して続ける結婚”を選ぶためのヒントになりますように。

では、イきましょう。

MOKUJI

どうして「結婚してから」気づくのか?

結婚前には「ちょっと違うかも?」と思っていても、その違和感がはっきり見えてくるのは、結婚生活が始まってからというケースが多くあります。

ここでは、なぜ結婚後に“身体の相性”の問題が浮き彫りになってくるのか、その背景と心理を、具体的に整理していきます。

結婚前は“なんとなく”流してしまっていた

恋愛中のセックスは、ドキドキや期待感が強く、多少の違和感があっても「好きだから大丈夫」と思いやすくなります。

たとえば…

結婚前実際の反応心の動き
少し淡白で物足りなかった「今日は疲れてたのかな」気にしないようにする
求めたい頻度が違っていた「合わせた方がいいかも」我慢してしまう
自分の好みを伝えられなかった「そのうち分かってくれるかな」自分を押し殺す

こうして、“なんとなく見て見ぬふり”をしたまま結婚すると、生活が日常になるほど、違和感がはっきりと現れてきます。

特に結婚後は、恋人時代よりセックスの頻度が下がりがちです。

すると、「少ないセックス」が“貴重なつながり”になるはずなのに、その内容が満たされないと、心のすれ違いが加速しやすくなるのです。

相性のズレが“見ないふり”できなくなる瞬間

結婚後は、恋人時代と違って「逃げ場」がありません。

だからこそ、以下のようなはっきりした“ズレ”が見えてきます。

状況心の中で起こること
自分ばかりが求めている「わたしだけが重いのかな…」
拒まれることが続く「もう女として見られてないのかも…」
気を使って求めなくなる「寂しいけど、これが結婚ってこと?」

セックスのたびに求められない。

抱かれても、気持ちがついてこない。

そんな状態が続くと、

「わたしの感じ方がおかしいのかな」
「これを不満に思うのは、身勝手なんだろうか」

と、自分を責めてしまう人がとても多いです。

でもそれは、“あなたが悪い”のではありません。

相性の問題と、向き合ってこなかったことの蓄積なんです。

【ポイントまとめ】

結婚前に起こりやすいこと結婚後に現れる問題
小さな違和感を見て見ぬふり違和感が強くなり、避けられなくなる
好きな気持ちでカバーできた愛情では埋まらないズレが露わに
我慢すればうまくいくと思ったガマンが“自己否定”に変わっていく

結婚は、ずっと続いていく関係です。

だからこそ、「これくらいなら」と思っていた違和感が、“毎日の積み重ね”によって、心に深く響くようになってしまうんです。

あなたの苦しさは、わがままでも、欲深さでもありません。

「大切にされたい」「ちゃんとつながっていたい」と思う、当たり前の気持ちです。

夫婦間に多い“性の不一致”のパターン

「愛してるのに、なんか噛み合わない」

そんなズレは、実は多くの夫婦の間で起きています。

ここでは、よくある“性の不一致”のパターンを紹介しながら、なぜ苦しくなるのか、その背景とすれ違いの正体を整理していきます。

性欲の差によるストレス

夫婦間で一番多いすれ違いが、「性欲の強さが違う」ことです。

たとえば、あなたは週に3回くらいセックスしたいと思っているのに、

相手は月に1回で十分と思っていたら――その差は、想像以上に大きなストレスになります。

あなたの気持ち相手の反応心の変化
今日もしたいな…「え、また?」傷つく、求めにくくなる
もっと触れてほしいすぐ寝られる寂しさが積み重なる
頑張って我慢する相手は気づかない一人で苦しむように

このズレが続くと、「性の温度」が違うことに不安を感じるようになり、やがて「自分ばかりが欲しがってるのかな」「重いと思われてるかも」と、自己否定に変わっていきます。

性癖・プレイの方向性が真逆

性欲の強さは同じでも、“感じる方向”が違うと満たされにくいことがあります。

たとえば、こういうタイプの組み合わせです。

ドミナント × ノーマル

  • あなたがリードしたり、主導権を握ることで快感を感じるタイプ
  • 相手はノーマルで、やさしく平等な関係を重視している

→ ノーマルの人には“支配”や“命令”がプレッシャーに感じられ、
あなたは「もっと反応がほしいのに…」と物足りなさを感じます。

サブミッシブ × 淡白

  • あなたは受け身でいたい、攻められたい
  • でも相手がそもそもセックスに淡白

→ あなたは「主導してほしい」のに、相手は「流れ作業」で終わらせがち。
ワクワクもドキドキもなく、「これって意味あるのかな…」と疑問が浮かびます。

スイッチャー × 受け身のみ

  • あなたは攻めも受けも楽しめる柔軟派
  • 相手は“されるだけ”の完全受け身

→ 最初は合わせられても、「ずっと自分ばかりが演出してる」と疲れてしまい、バランスを崩します。

「話せない空気」が最大の問題になる

本当の問題は、“合わないこと”そのものではありません。

いちばん大きな壁は、「話せない空気」ができてしまうことなんです。

  • 恥ずかしくて言い出せない
  • 拒否されたら傷つくのが怖い
  • 伝えて気まずくなったらどうしよう
  • 相手に「変な人」だと思われるかも

こうして、心の中にある本音をずっと飲み込んだままにしてしまう人はとても多いです。

でも、話せないままでいると、こうなっていきます。

状況心の声結果
我慢して何も言わない「言わなきゃ伝わらないのに…」すれ違いが深まる
無理に合わせ続ける「私ばっかり頑張ってる」疲れ・不満が蓄積
怒られないように遠慮する「嫌われたくない」自己否定・自己喪失へ

【まとめポイント】

  • 性欲のズレ → 量・タイミングの違いが“気持ちのすれ違い”になる
  • 性癖のズレ → 快感のスイッチが違うと、満たし合えない
  • 話せない空気 → 相手との距離より、“自分との距離”が遠くなる

「合わない」という感覚は、ただの不一致ではなく、「言えない」ことによる孤独かもしれません。

自己分析|あなたの“性欲と性癖のスイッチ”を知ろう

「私が変なのかな?」
「なんで感じられないんだろう…」

そんなふうに思ったことがあるなら、まずは一度、自分の“感じ方”をちゃんと見つめてみませんか?

もしかしたら、あなたとパートナーの間にあるのは、“相性が悪い”のではなく、快感のスイッチの場所が違うだけなのかもしれません。

ドミ/サブ/スイッチ/ノーマルの簡易診断(10問テスト)

まずは、あなたがどんな性癖傾向を持っているのかを、以下の10問でセルフチェックしてみましょう。

「はい」か「いいえ」で答えてください。

  1. リードされるとドキッとする
  2. 強めに命令されると興奮する
  3. 恥ずかしさが快感に変わる瞬間がある
  4. 自分が主導権を握るのが好き
  5. 相手の反応を見るのが楽しい
  6. 状況によって「受け」も「攻め」も好き
  7. セックスには“雰囲気”が一番大事だと思う
  8. あまり欲がない方かもしれない
  9. 自分の好みを伝えるのが苦手
  10. セックスに“安心”より“刺激”を求める

診断結果の目安:

YESが多い番号性癖タイプ傾向
1・2・3サブミッシブ(受け身)命令・支配・委ねることに快感を感じやすいタイプ
4・5ドミナント(主導)リードしたい・支配したい・演出したいタイプ
6スイッチャー状況や相手によってどちらも楽しめる柔軟派
7・8・9ノーマル or 抑圧傾向やさしさや安心を重視/もしくは欲求にフタをしている可能性も
10快感刺激型脳内の“報酬系”が刺激に反応しやすいタイプかも

ポイントは「どのタイプか」より、「私はこう感じるのかも」と気づけることです。

それだけで、今までの“すれ違い”が少しずつ整理されていきます。

「相手のせい」ではなく「快感の方向性の違い」かもしれない

ここで知っておいてほしいのは、「感じられない=愛されていない」ではないということです。

たとえば、

状況あなたの感じ方相手のタイプ
やさしく触れられても反応しない刺激が足りなくて物足りないノーマル
リードしてくれないサブの快感スイッチが押されない淡白タイプ
強めに責めてほしいのに、やさしく終わる「もっと攻められたい…」と内心不満ノーマル or 無自覚派

これは、どちらが悪いわけでもありません。

ただ、「快感の感じ方が違う」だけなんです。

抑えつけるのではなく、“自分を知る”ことが第一歩

「こんなこと、恥ずかしくて言えない」
「求めすぎかなって思われそう」

そうやって、自分の欲求や感覚にフタをしていると、本当に大事な“自分らしさ”まで一緒に押し殺してしまいます。

でも、それって…

あなたがあなたを無視しているってことなんです。

自分を知るための3つの問い

  1. セックスのあと、どんな気持ちになった?
  2. 触れられて嬉しかったのはどんなとき?
  3. 今、パートナーにされたら「正直うれしいな」と思うことは?

それが、あなたの快感スイッチのヒントです。

【本質ポイントまとめ】

気づき内容
性癖は恥ずかしいものじゃない「感じ方のクセ」として整理すれば伝えやすくなる
相性が合わないのは、“違う方向に向かってる”だけ誰も悪くない。見てる景色が違うだけ
まずは自分を知ることが、関係を変えるスタート知れば、伝え方も、選び方も変わる

性癖や不満をどう伝える?既婚者向けの“対話スキル”

「本当は、もっとこうしてほしい」
「こういうプレイにも興味がある」

そう思っていても、口に出すのってすごく勇気がいりますよね。

ましてや結婚後、「今さらそんなこと言って、どう思われるかな…」と、気持ちをしまい込んでいる人も多いはず。

でも、言い方次第で“引かれる”どころか、ふたりの関係が深まることもあります。

ここでは、言いづらい話を“自然に、でもちゃんと伝える”ためのコツを、具体的にご紹介します。

NGな伝え方・NGワード例

まずは避けたほうがいい言い方から。
たとえ本音だとしても、相手のプライドや気持ちを傷つける表現は逆効果になってしまいます。

NGワードなぜNGなのか?
「満たされない」ストレートすぎて、相手を“否定された”と感じさせてしまう
「他の人はこうしてくれた」比較されるのは、誰でもつらい。過去の話は引き合いに出さない
「なんでわかってくれないの?」責め口調は心のシャッターを閉じさせるだけ
「普通はこうじゃない?」「あなたはおかしい」と言ってるように聞こえてしまう

NGの共通点は、「あなたが悪い」と伝わってしまうこと。

そうではなく、「私はこう感じてる」と、自分の気持ちに焦点を当てて話すのがポイントです。

OKな伝え方・フレーズ集

伝え方のコツは、「お願い口調」と「やわらかい表現」で、“一緒に試してみよう”という空気をつくること。

OKフレーズ伝わるニュアンス
「こうされると、なんか安心する」自分の感情をベースにしたやさしい表現
「少しだけ○○を試してみたいな」強要ではなく“提案”のニュアンス
「変かもしれないけど、実はこういうの好きかも」自己開示+クッション言葉で重さを減らす
「あなたとだから、やってみたいと思った」相手を肯定する言葉を入れることで伝わり方が変わる

伝えるときは「性癖」という言葉を使わず、「好きなこと」「ドキッとすること」「ちょっと気になること」など、日常に近い表現を使うと◎です。

空気のつくり方とタイミング

伝えたい気持ちがあっても、話すタイミングや空気感を間違えると、正しく伝わらずに終わってしまうこともあります。

NGなタイミング

  • セックスの直後(相手が敏感になっていて否定に受け取りやすい)
  • ケンカの最中や後(感情が揺れていて、話の本質が入ってこない)
  • お酒の勢いに頼って言う(本気が伝わらない可能性)

OKなタイミング

  • リラックスした休日の昼間
  • 散歩中やドライブ中など、自然な会話が生まれやすいシチュエーション
  • 「もっとお互いのこと知りたいな」と言えるムードがある時

空気づくりのコツ

工夫理由
会話の中で“ちょっとした好み”の話題を増やすセックスの話を日常化させ、重くならないようにする
「これってアリだと思う?」と質問形で聞く自分の意見よりも、相手の反応を先に見られる安心感
話す前に「ちょっと変な話してもいい?」と前置き相手が構える心の準備ができる

【ポイントまとめ】

テーマやること
言い方自分目線で、やわらかく
ワード選び比較・責め口調を避ける
タイミング落ち着いた日常の中で、ふとした瞬間に
空気感性の話題を「特別なもの」にしない工夫

性癖は、言いにくくて当たり前です。

でも、本当の自分をパートナーに伝えるって、「関係を育てたい」というサインでもあるんです。

だからこそ、“ぶつける”のではなく、“分かち合う”ための伝え方を、ひとつずつ身につけていきましょう。

脳の違いから見た“セックスが合わない理由”

「好きなのに、抱かれても感じない」
「やさしくされてるのに、気持ちが乗らない」

そんな違和感があると、自分でも理由がわからなくて苦しくなりますよね。

でもそれ、愛が足りないわけでも、冷めたわけでもないんです。

もしかしたら、原因は「心」ではなく、“脳の感じ方”のタイプが違うだけかもしれません。

快楽の感じ方は「愛情」ではなく「脳の報酬回路」で決まる

人は、気持ちいい・嬉しいと感じたとき、脳の“報酬系”と呼ばれる回路が反応します。その中心にあるのが、「ドーパミン」と「オキシトシン」という物質です。

ホルモン働き反応しやすい人の特徴
ドーパミン刺激に反応して快感を生むスリル・主導権・非日常が好きな人
オキシトシン安心・信頼によって心が満たされるスキンシップ・ぬくもり・やさしさ重視の人

この2つ、どちらも“愛”を感じる脳の仕組みなのですが、どちらに反応しやすいかは人それぞれ違います。

たとえば:

  • あなたがドーパミン型 → 強くリードされたり、刺激のあるプレイでスイッチが入る
  • パートナーがオキシトシン型 → 静かに寄り添うようなスキンシップが一番落ち着く

というように、「求めている愛のかたち」がそもそも違うと、セックス中の感じ方にズレが出てしまうんです。

たとえばこんなすれ違い:

あなたの脳タイプパートナーのタイプ起こりやすいこと
刺激型(ドーパミン)安心型(オキシトシン)あなた「物足りない」/相手「なんでそんなに求めるの?」
安心型(オキシトシン)刺激型(ドーパミン)あなた「やさしくしてほしい」/相手「もっと興奮してほしい」

ここで大事なのは、「どちらが悪い」ではないこと

単に“快感スイッチの場所が違う”だけなんです。

性欲の強さ=愛情の強さ、ではない

性の悩みでよくある誤解のひとつが、「セックスしたがらない=愛が冷めている」という思い込みです。

でも実際には、

  • 仕事やストレスで“脳が疲れていて”快感を感じにくくなっている
  • 年齢やホルモンの変化で“性欲が波打っている”
  • 元々、性欲と愛情を結びつけないタイプもいる(オキシトシン型)

というように、“したくない”=“愛してない”とは限らないんです。

このズレから起こるすれ違い:

あなたの気持ち相手の反応誤解しやすいこと
「最近誘ってこないな」実は疲れてる or 安心して満足している「もう女として見られてない?」と不安になる
「したくないと言われた」愛情はあるが性欲がない日「もう好きじゃないんだ」と自己否定につながる

大事なのは、性欲の量=愛情の量ではないと知ること。

だから、「求められない」ことをすぐに“愛の不足”と決めつけないでください。

理解したいこと内容
快感の反応は“脳のタイプ”で違うドーパミン型は刺激重視、オキシトシン型は安心重視
セックスのズレは“愛がない”からじゃない感じ方・求め方のルートが違うだけ
性欲の強弱=愛情ではない「求められない=愛されていない」は早合点

実践アイデア|身体の相性のすり合わせに使える工夫

相性のズレに気づいたら、それで終わりではありません。

ここから大切なのは、ふたりで“試してみる”こと。

うまくいく・いかないは、まだ気にしなくて大丈夫。

少しの工夫と、小さな“冒険心”が、身体の相性を近づけてくれることがあります。

小さな“冒険”を提案してみる

「プレイを変えましょう」なんて言われるとハードルが高く感じますが、まずは“いつもと少し違うこと”をひとつだけ試してみるのがコツです。

工夫内容得られる効果
触れ方を変える強さ・速さ・場所を意識的に変えてみる新しい反応・快感のポイントに気づける
目をつぶってみる視覚情報を遮って“感じる”ことに集中感覚が敏感になりやすく、興奮度アップ
部屋の明かり・香りを変える照明を暗く/アロマを使うなど“日常”から“非日常”へのスイッチが入りやすくなる
自分の好みを少し言ってみる「ここ好き」「もうちょっとゆっくりがいいかも」など主導権ではなく、“共有”というスタンスで伝えやすい

大事なのは、「もっとこうしてよ」ではなく、「こうしてもらえると嬉しいかも」くらいのライトなトーンで提案することです。

スイッチャーカップルに効く「役割交代ゲーム」

ドミナント(攻め)・サブミッシブ(受け)どちらも楽しめるスイッチャー同士のカップルなら、「今日はどっちが主導権握る?」というゲーム感覚を取り入れてみるのがおすすめです。

たとえばこんな方法

  • サイコロで決める:「奇数ならあなたが攻め、偶数ならわたしが受け」
  • お題カードを作る:「今日は“ちょっと強引に”」「“リードをゆずる日”」などのくじをひく
  • 時間交代制:「前半10分はあなたが主導、後半10分はわたしが主導」など

こうすることで、「どっちが合わせるか」でモヤモヤせず、自然に“新しい快感”を試す時間が生まれます。

性の話題をオープンにできる“日常ワードリスト”

セックスの話って、改まって話すほど言いにくくなるもの。

だからこそ、日常会話の中に“性のヒント”をちょこっと混ぜる工夫が効きます。

たとえばこんな言葉、使ってみませんか?

シーン言い換えフレーズ
触れられて嬉しかったとき「今の、ちょっと好きだったかも」
話の流れでプレイの話題にしたいとき「この前ネットで見かけたんだけど、アレってアリだと思う?」
ドキドキを伝えたいとき「今日なんか、いつもと違って見える」
試したいことがあるとき「これ、ちょっと気になってて…変かな?」

このワードリストの狙いは、「性の話題=タブー」という空気を壊すこと。

日常の中で“少しずつ言える雰囲気”をつくることが、すれ違いの解消につながっていきます。

【まとめポイント】

工夫の種類内容
ちょっとした冒険触れ方・雰囲気・感じ方を変えてみる
役割交代の遊び主導権の偏りをなくす、スイッチャー同士に特に有効
性の話題の言語化“重くなく話せる言葉”を増やしておくと伝えやすくなる

相性って、最初からピッタリじゃなくてもいいんです。

ふたりで「合わせていこう」と思えるかどうか、がすべて。

セックスパートナーという考え方|心と身体を分けて考えるという選択

「このままずっと、触れられないままなんだろうか」
「誰かに求められたい。でも裏切りたくない」

そんな気持ちが胸の中でせめぎ合うとき、心と身体をあえて別軸で考えるという発想が、あなたを少しだけ自由にしてくれるかもしれません。

結婚しているのに、性の不一致で苦しんでいる。

パートナーを愛しているのに、身体が反応しない。

それは決して特別なことではなく、今この瞬間にも、誰かが同じ悩みを抱えています。

ここでは、そんな「愛しているけど、性的には満たされない」という現実に、どう向き合っていけるのか――

“セックスパートナー”という考え方を、やさしく、正直に、丁寧に解いていきます。

愛してるけど、身体が合わない――そんな現実がある

「パートナーのことは好き。大事な存在。でも、セックスがつらい。」

そう感じている既婚者は、決して少なくありません。

セックスがなくても一緒に笑える。家族として支え合えている。

だけどふと、「女としては見られてないのかも」という寂しさがよぎる――。

それは、あなたがわがままなわけでも、性欲が強すぎるわけでもありません。

セックスができないこと=愛がない、ではない。

でも、性の不一致は“自分らしさ”を揺るがすことがある

触れ合いたい気持ちも、求められたいという想いも、どちらも、あなたという人の大切な一部です。

「夫=性の全責任者」と思うから苦しくなる

多くの人が、結婚と同時にこう思い込んでいます。

「セックスは夫婦間だけで満たすもの」
「パートナーに全部わかってもらえなきゃいけない」

でも、もしパートナーが淡白だったり、性癖が合わなかったら?

あなたが何年も“伝えられない”“伝えても拒まれる”ことを繰り返したら?

そのとき、心に生まれるのはこういった声です。

感情心のつぶやき
孤独「わたしのこと、誰も触れてくれない」
自己否定「求めるわたしがおかしいのかな…」
混乱「愛されてるのに、こんなに満たされないなんて」

こうなると、性の悩みは単なる“体の問題”ではなくなります。あなたの「存在価値」にまで入り込んでくるのです。

そこで必要になるのが「性の満足を別軸で考える」という視点

  • 愛はパートナーと
  • 性の満足は、別の信頼できる人と

という役割の分離は、あなたを“全体として”満たす手段のひとつでもあります。

セックスパートナー=浮気ではないという考え方もある

“セックスパートナー”と聞いて、「不倫じゃん」と思う人もいるかもしれません。

でも実際には、こんな関係性が世界では普通に存在しています。

スタイル内容代表的な国・文化
オープンマリッジ夫婦の合意のもと、それぞれが外の相手と身体の関係をもつアメリカ、オランダなど
パラレルパートナー心と身体の役割を分ける関係。愛は夫に、性は他者にフランス、ドイツなど
エシカルノンモノガミー(ENM)倫理的に合意された一夫多交的な関係カナダ、北欧など

日本ではまだ珍しい考え方ですが、「裏切り」ではなく、“自己回復”や“性の自己決定権”として認められつつある選択肢なのです。

大切なのは、「愛してないから他を求める」のではなく、「愛してるから、無理に壊したくない」からこその選択でもあるということ。

あなたが「どう在りたいか」がすべての軸になる

セックスパートナーを持つかどうか、外に快感を求めるかどうか――その“答え”は他人が決めるものではありません。

ポイントは、「欲望を否定しないこと」。

そして、「あなたが何を選ぶと“生きている実感”を持てるのか」を、自分に聞いてあげることです。

自分に問いかけてみてください。

  • わたしは、求められることで自信を持てる人?
  • スキンシップがないと、心まで乾いてしまうタイプ?
  • それとも、誰かと「心」さえつながっていれば満足できる?

「愛されたい」でもいい。
「求められたい」でもいい。

そのどちらも、あなたの大切な一部です。

決して、わがままなんかじゃありません。

【まとめポイント】

考え方内容
心と身体は、必ずしも同じ人で満たす必要はない結婚のかたちはひとつじゃない
セックスのすれ違いは“存在の否定”にまでつながる無理に抑え込むほど、自己否定になる危険も
あなたが「どう在りたいか」がすべての答え判断基準は、“正しいか”より“自分を苦しめないか”

この章の目的は、“背中を押すこと”ではありません。

でも、「こういう視点もあっていいんだ」と知ってもらうことで、あなたが“罪悪感”ではなく“自己理解”から選択をできるようになる。それこそが、成熟したパートナーシップと自己尊重の第一歩です。

Q&A|既婚者が抱きがちなリアルな疑問に答える

身体の相性に悩みながら結婚生活を続けていると、誰にも聞けない“でも本当は知りたいこと”が、心の奥にたまっていきます。

ここでは、そんなリアルな疑問にやさしく答えながら、あなた自身のモヤモヤを少しずつ言葉にしていきましょう。

セックスレスで離婚ってありえる?

答え:はい、実際に「離婚理由」の上位に挙げられています。

たとえば、法務省の統計でも「性的不調和(セックスレス含む)」は、離婚理由としてしっかり分類されています。しかも、女性側の離婚請求理由の中では上位5位以内に入る年もあるほどです。

状況離婚につながる可能性
セックスがまったくない状態が何年も続いている高い(心の距離も開きやすい)
相手に伝えても改善されない/拒否される高い(「話せない=解決できない」状態)
片方は性に不満、もう片方は「問題なし」と思っている中〜高(すれ違いの自覚がないため、こじれやすい)

ただし、「レスだからすぐ離婚」とは限りません。本当に大事なのは、お互いにどう向き合ったか・何を話せたかのプロセスなんです。

性の悩みってどこまで正直に言っていい?

答え:伝える範囲に正解はありません。でも、「言わないまま」は、もっとつらくなります。

たとえば、「SMに興味がある」「主導されたい」などの性癖を言うとき、
相手の反応が怖くて黙ってしまう人は多いです。

でも、言えないままでいると…

  • 我慢 → 不満 → 疎外感 → 距離
  • 心の壁ができる → 会話も減る → 信頼が揺らぐ

という悪循環になることが少なくありません。

【伝えるときの工夫】

NGな言い方OKな言い方
「こうしてくれないと無理」「こういうことにちょっと興味があって…」
「前の人はこうだった」「これ、してもらえるとドキッとするかも」
「あなたって淡白だよね」「最近あんまりスイッチ入らなくて、自分でも不思議なの」

“伝える=正直”ではなく、“伝え方=信頼”として丁寧に出していくことが大切です。

相性って、時間が経てば良くなるもの?

答え:何もしなければ変わらないけれど、“試してみる”ことで変化することはあります。

セックスの相性は、先天的な部分(脳の快感の方向性)と、後天的な部分(スキル、雰囲気、関係性)の2つでできています。

タイプ改善の余地
性欲の強さや感じ方(脳のスイッチ)改善は難しいこともある(根っこが違う)
プレイの幅やテンポのズレ試行錯誤で合わせられるケースが多い
コミュニケーションの取り方会話の質が変わるだけでグッと近づける

だからこそ、まずは「すり合わせようとする姿勢」が持てるかどうかが、いちばん大切です。

セックスなしでも、夫婦でいられる?

答え:Yes。ただし、「どちらかが我慢していないこと」が前提です。

世の中には、セックスレスでも仲良しな夫婦はたくさんいます。

大事なのは、“セックスの有無”ではなく、“どちらかに苦しみがないか”なんです。

関係のかたち続きやすい?ポイント
お互いが「なくてもいい」と思えている愛の形を性だけに縛らない
片方は求めている/もう片方は拒んでいる△〜×不満・孤独・自己否定が積もりやすい
セックスはなくても、触れ合いや言葉があるスキンシップが“愛の証明”になることも

「セックスはあって当然」と思わなくて大丈夫。あなたたちらしい形で“つながり”を感じられていれば、それが正解です。

ここまで読んでくれたあなたにおすすめ記事です。

まとめ|身体の相性に悩んでも、“自分を置き去りにしない”結婚を

身体の相性が合わないからといって、誰かが悪いわけではありません。

ただ、快感や欲求の「方向」が違うだけ。

大切なのは、そのズレを無視することではなく、すり合わせたり、話したり、ときに小さく試してみることです。

そして何より、自分の感覚や欲しさにフタをしないこと。

“我慢する結婚”ではなく、“納得できる関係”を選ぶ力は、あなたの中にちゃんとあります。

最後に

「触れなかったのは、欲じゃなくて距離だったのかもしれない。」

MOKUJI